WindowsNT系(2000,xp)でNTFSを使用しているとLILOをブートパーティションの最初のセクタにインストールして、NTLoaderや市販のブートマネージャを使用するか起動フロッピーを作成しなくてはなりません。また、USB接続のフロッピードライブを利用している場合はインストール途中で起動フロッピーを作成することもできずに不便です。
grubはマスターブートレコード(MBR)にインストールしてWindowsNT系を正常に起動することが可能となり、起動フロッピーを作成できなかった場合もWindows側からgrubの起動フロッピーを用いてLinuxを起動することも可能です。
grubを用いるには2つの方法があります。
1. 既にLinuxを起動出来ている場合
この場合はまず、grubのrpmパッケージを入手してインストールします。
ftp://ftp.holonlinux.com/pub/HOLON_Linux/i386/RPMS.test/grub-0.90-9.i386.rpm
# rpm -ivh grub-0.90-9.i386.rpm [Enter]
次に設定ファイルをダウンロードします。
ftp://ftp.holonlinux.com/pub/HOLON_Linux/i386/misc/menu.lst
# cp menu.lst /boot/grub/ [Enter]
設定ファイルの編集を行います。
# xemacs /boot/grub/menu.lst [Enter]
設定ファイルを開くと次のようになっています。
使用されている環境に応じて※1〜※5の項目を変更します。
---------------------------------------------------------------------
timeout 10
default saved
title Windows ※1
root (hd0,0) ※2
chainloader +1
savedefault
title HOLON Linux 3.0 Workstation (2.4) ※3
root (hd0,4) ※4
kernel /boot/vmlinuz-2.4.5-0hl14 root=/dev/hda5 ro ※5
savedefault
title HOLON Linux 3.0 Workstation (2.2)
root (hd0,4)
kernel /boot/vmlinuz-2.2.19-8up root=/dev/hda5 ro
savedefault
--------------------------------------------------------------------
※1 Windowsのタイトル名です。title以降の記述は任意の名称で構いません。
※2 Windowsのルートパーティションの指定です。Windowsのシステムが入っているパーティションを指定します。
"(hd0,0)"というパーティションの指定は"/dev/hda1"といった記述とは異なり、
(hd<0より始まるハードディスクの番号>,<0より始まるパーティション番号>)
といった指定方法となります。つまり、"(hd0,0)"は"/dev/hda1"と同じ意味を持ちます。
(hd0,0) /dev/hda1
(hd0,1) /dev/hda2
(hd0,2) /dev/hda3
(hd0,3) /dev/hda4
(hd1,0) /dev/hdb1
(hd1,1) /dev/hdb2
(hd1,2) /dev/hdb3
(hd1,3) /dev/hdb4
といった具合になります。
※3 Linuxのタイトル名です。title以降の記述は任意の名称で構いません。
※4 Linuxの"/boot"が含まれているパーティションを指定します。
"/boot"を別のパーティションとして用意している場合は"/boot"の
パーティションを指定します。"/boot"を別にしていないならば
"/"パーティションを指定します。
※5 Linuxが使用するカーネルの指定と"/"パーティションの指定です。
"/boot"を別のパーティションとして用意している場合は
kernel /vmlinuz-2.4.5-0hl14 root=/dev/hda5 ro
といった具合に /boot の記述を削除する必要がありますので注意してください。
設定を変更したら xemacs を終了し、grubをマスターブートレコードに書き込みます。
# grub-install /dev/hda [Enter]
Linuxを再起動します。
# reboot [Enter]
マシンが再起動するとgrubのプロンプト grub> が表示した状態になります。
ここで、installを実行しますが、Linuxがインストールされているハードディスクや パーティションの区切り方で方法が若干異なります。
※/dev/hda6が"/"パーティションになる場合
("/boot"をパーティションとして設けていない場合)
grub> install (hd0,5)/boot/grub/stage1 (hd0) (hd0,5)/boot/grub/stage2
0x8000 p /boot/grub/menu.lst [Enter]
※/dev/hda6が"/"パーティションになる場合
("/boot"をパーティションとして設けている場合)
grub> install (hd0,5)/grub/stage1 (hd0) (hd0,5)/grub/stage2
0x8000 p /grub/menu.lst [Enter]
※/dev/hdb2が"/"パーティションになる場合
("/boot"をパーティションとして設けていない場合)
grub> install (hd1)+1 d (hd0) (hd1,1)/boot/grub/stage2
p (hd1,1)/boot/grub/menu.lst
※/dev/hdb2が"/"パーティションになる場合
("/boot"をパーティションとして設けている場合)
grub> install (hd1)+1 d (hd0) (hd1,1)/grub/stage2 p (hd1,1)/grub/menu.lst
installが終ったら、reboot [Enter]を実行して再起動を行います。
起動時に起動メニューが現れますので、正常に起動するか確認して終了です。
2. インストール途中でLinuxの起動フロッピーが作成できなかった場合
この場合はgrubの起動ディスクのイメージファイルをダウンロードします。
ftp://ftp.holonlinux.com/pub/HOLON_Linux/i386/misc/menu.lst
インストールディスクにある dosutilsフォルダ内のrawrite.exeを起動します。
起動して表示されたDOSプロンプトウィンドウにダウンロードしたイメージファイルをドラッグした後に、フロッピーのドライブ(通常はA)と入力して[Enter]とします。
Windowsを再起動し、作成されたフロッピーから起動します。
フロッピーから起動するとgrubのプロンプト grub> が表示した状態になります。
ここで、("/"が/dev/hda5の場合で"/boot"のパーティションを設けていない場合)
grub> root (hd0,4)
grub> kernel /boot/vmlinuz-2.2.19-8up root=/dev/hda5 ro
grub> boot
とコマンドを実行することでLinuxの起動が行えます。
起動後は 1.の手順を実行していきます。
もし、grubから起動出来なかった場合は.....
起動できなかった場合の主な原因としては、/boot/grub/menu.lstの設定誤りが考えられます。
"/boot/"を含むパーティションの指定に誤りは無いか
"/"パーティションの指定に誤りは無いか
"/boot/"をパーティションとして設けているのに"/boot/vmlinuz..."といった指定はしていないか等を確認してください。
この場合もgrubからコマンド指定によりLinuxの起動が可能です。
起動に失敗すると任意のキーでgrubのプロンプトに移行します。
ここで、("/"が/dev/hda5の場合で"/boot"のパーティションを設けていない場合)
grub> root (hd0,4)
grub> kernel /boot/vmlinuz-2.2.19-8up root=/dev/hda5 ro
grub> boot
とコマンドを実行することでLinuxの起動が行えます。
起動後は"/boot/grub/menu.lst"の設定内容を確認して 1.の作業をやり直します。
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